2022年9月(長月)の情報
夏から秋へと少しずつ装いをかえる薬草園。その中で、雄鶏のとさか(肉冠)に似た朱赤色のケイトウがひときわ目を引きます。ケイトウには「トサカ系」「久留米ケイトウ」「ヤリケイトウ」などの種類があり、花言葉は「おしゃれ」「個性」「風変わり」などです。
本薬草園開設のきっかけとなった小浜藩医の中川淳庵は、本種から観賞用に改良されたケイトウの花を、江戸で開かれた薬品会に出品しています。
秋の七草の一つのフジバカマ。薄紫色の花を咲かせその姿は一見袴をはいた形をしています。平安貴族が藤袴を「藤色の袴」の意にとって、言葉遊びや香りを楽しんできました。当園のフジバカマの開花は少し先になるようですが、歴史に思いを馳せながらぜひ訪れてみて下さい。



