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2023年10月(神無月)の情報

秋の雲 ちぎれちぎれて なくなりぬ
               
                      内藤 鳴雪

小浜秋天。澄みきった青空に刷毛ではいたような白い雲が浮かび、移ろいゆく季節にどこか郷愁を覚えます。

先月植栽したイヌサフランが、過ぎ去りし楽しい夏を思い起こさせる様に、紫と白の見事なコントラストの花を咲かせています。花言葉は、「危険な美しさ」「悔いなき青春」「楽しい思い出」など多様です。球根には強い毒性が含まれています。例年なら6月下旬から8月ころ白色花を付けるニラが、咲き誇っています。

10月下旬から11月にかけて開花を迎えるコウギク(杭白菊)。菊は古くから、邪気を払い健康長寿を願う、宮中行事に欠かせないものでした。

薬草園の開園を機に、県立若狭東高校生が栽培に取り組んでいるコウギクを使った饅頭を市内の和菓子店と連携し、商品化し話題となっています。

今月28日(土)には、薬草園開園10周年を記念して下記により、記念式典・講演会を開催いたします。皆様のご来場をお待ちしています。

                     記
・とき 10月28日(土)14時から
・ところ まちの駅 旭座(小浜市白鬚)
・式次第 1)開会
     2)公立小浜病院組合長:松崎晃治小浜市長 式辞
     3)感謝状贈呈
・記念講演
     ① 現代医療における漢方薬の役割 
       講師:武長秀樹氏
     ② 上田三平著「日本薬園史」を巡って
       講師:大橋正博氏

今後とも入院患者さんをはじめ病院を訪れる方々に、四季折々の彩を感じていただける薬草園でありたいと願っています。

小浜秋天
イヌサフラン(チゴユリ科)
杭白菊(キク科)
ニラ(ヒガンバナ科)