2023年2月(如月)の情報
節分の何気なき雪ふりにけり
久保田万太郎(傘雨)
暦の上では立春。春の始まりとはいえ、2月は一年のうちで一番寒さが厳しい時季です。1月26日には、小浜でマイナス8.9℃を記録しました。
1984年(昭和59年)には、これを上回るマイナス10.1℃を経験しています。地球温暖化を忘れさせるような冷え込みです。
薬草園も思わぬ寒波に見舞われ、おしろいをまとったように白く染め上げられています。
この寒さがあるからこそ、春の訪れが待ち遠しいのです。
雪をかぶりひっそりと佇む小枝の先に、小さな春が息づいています。自然が織りなす神秘的な営みです。もう春はすぐそこ。季節の分かれ目の一コマをのぞいて見て下さい。あなただけの新鮮な出会いがあるかもしれません。
春を待ちわびる薬草園



