6月の開花情報(見どころ)
麗しの水無月。
今月の見どころは何といっても、春ウコン(姜(きょう)黄(おう))から薄いピンク色の花茎(苞(ほう) 葉(よう))が顔を出したことです。
本来は熱帯アジア原産の多年草で、我が国では主に沖縄地方で栽培されていますが、本土では60年に一度くらいしか花が咲かないと言われており、極めて珍しいことです。(耳寄りな話:1)
クチナシの花も甘い匂いを漂わせています。(耳寄りな話:2)
コロナで気分も沈みがちですが、またとない機会を逃がさずぜひ薬草園を訪ねてみて下さい。きっと幸せな気分になりますよ。
(東玄関の奥側から)
①ドクダミ(十字形の白花、茶材としての収穫期)
②マイズルテンナンショウ(紫紅色の仏炎苞、ツルが舞う形の葉姿)
③紫バレンギク(紫紅色の大輪、火消しの“まとい”に似た花形)
④トウキ(レース様の白花、葉には特有の香り)
⑤カミツレ(黄色のドーム部にリンゴの香り、白色は萼片)
⑥カワラナデシコ(秋の七草の一つ、野生種はピンクの花)
⑦キョウオウ(俗名:春ウコン)(開花は極めて稀、熱帯系の薬草)
⑧クチナシ(白花で、甘い芳香を放つ)
⑨アマチャ(アジサイの仲間で、滋賀県朽木辺りのスギ林下に散見)
⑩タチジャコウソウ(ハーブ名・タイム、茎葉に触れると特有の芳香)
⑪オニユリ(橙黄色の花、秋に肥厚する鱗茎が茶碗蒸しの具材)
⑫ベニバナ(咲き始めは黄色で、後に紅色に変化する)
⑬ウスベニアオイ(ビロード色の花、夏を代表するような庭の花)
⑭西洋ノコギリソウ(赤花と白花があり、葉がノコギリ状)
⑮薬用サルビア(青紫色の花、葉がソーセージの具材)
⑯ラベンダー(薄青色の穂状花、花と茎葉に特有の精油を含む)
など