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2023年5月(皐月)の情報

  新緑に命かがやく日なりけり         
                     稲畑 汀女
新緑がまばゆい季節を迎えました。 
風薫る初夏の陽光にきらめく薬草園。清楚な雰囲気漂うシャクヤクや艶やかなムクゲ。マグワが実を付け、見上げれば緑滴るヒポクラテスの木。一年でいちばん命かがやく光景が、身も心もリフレッシュさせてくれます。

5月と言えば端午の節句。男の子の健やかな成長を祈り、鯉のぼりを揚げ五月人形を飾ります。青空に映える鯉のぼりを眺めていると、童謡「こいのぼり」が思い浮かびます。

      やねよりたかいこいのぼり  おおきいまごいはおとうさん 
      ちいさいひごいはこどもたち  おもしろそうにおよいでる

とありますが、この歌詞にはお父さんと子供だけでお母さんは出てきません。明治時代の家父長制の象徴とされています。現在は、父(真鯉)、母(緋鯉)、子(小鯉)が基本です。緋鯉が母となったのは、戦後日本国憲法が男女平等を謳い、民法が家父長制度を廃止したことからと言われています。

「歌は世につれ、世は歌につれ」といった時代の流れを感じます。
5月27日(土)には、薬草園開園10周年を記念して、現地見学会を開催します。爽やかな季節を彩る薬草やハーブがあなたをお迎えいたします。ぜひ、薬草園で素敵なひとときをお過し下さい。

 ・見学会
   と き 令和5年5月27日(土) 午後2時から
   ところ 小浜病院東玄関前 中川淳庵顕彰薬草園  
   内 容 記念植樹と渡辺斉氏(日本植物園協会名誉会員で当薬草園管理アドバイザー)に
       よる現地解説。

清楚なシャクヤク(ボタン科)
コエンドロ(セリ科)
青空に映える鯉のぼり
艶やかなムクゲ(アオイ科)
緑滴るヒポクラテスの木
実を付けたマグワ(クワ科)