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お知らせ

トピックス10月開花情報(見どころ)

      秋麗(あきうらら)薬草園に赤とんぼ
                             詠み人知らず

 日ごとに夕暮れが早まり、吹く風の音に深まり行く秋を感じる神無月を迎えました。
澄み切った青空のもと、薬草園では時おり赤とんぼが羽根を休め、秋の七草が
艶やかに美しく風に揺れています。
この季節ならではの心癒される風景を楽しんで下さい。

・10月の開花情報(見どころ)
① ウコン(熱帯アジア原産の大型多年草。秋に円柱状の花序を出して花を開くので
  秋ウコンと呼ばれる。薬草園東奥の葉陰を探してね。)
② ツリガネニンジン(日本各地の山野に自生する多年草。
  花の形が釣鐘型で、根が白くて太く朝鮮人参を思わせることに由来。)
③ ウンシュウミカン(ミカン科の常緑低木で、日本の風土に適し
  最も多く栽培される柑橘。)
④ アイ(中国から渡来した一年草で、花は淡紅色または白色の小花。
  藍染めの染料として7世紀以前から栽培されている。)
⑤ トウゴマ(直径30~50㎝の掌状葉が互生。晩夏に上方にクリーム色の
  雌花、下方に雄花をつける。種子から採れる油がヒマシ油。)
⑥ キキョウ(日本全土の日当たりのよい草地に自生する多年草。「秋の七草」の一つ。
  自生株は環境省の「絶滅危惧種」に指定。)
⑦ カワラナデシコ(山地の草原や低地の河原などに生える多年草。
  茎頂きに淡紅色の花を数個開く。
  中国産に対してヤマトナデシコとも呼ばれ、「秋の七草」の一つ。)
⑧ セイヨウヤマハッカ(地中海地域を原産として温帯地域に広く分布する多年草で
  白みを帯びた花が晩夏から晩秋に開花。蜂を引き付ける蜜源ハーブとして知られる。)

ウンシュウミカン

ハイビスカス
秋ウコン
カワラナデシコ

トピックス9月の開花情報(見どころ)

秋来ぬと目にはさやかに見えねども
         風の音にぞおどろかれぬる  藤原敏行・古今和歌集

猛暑にさらされた8月が過ぎ、頬に触れる風にようやく秋の気配を感じる頃となりました。
薬草園では、無事夏を乗り越えた草花たちが、可憐に咲き競っています。
ぜひ立ち寄って、初秋ならではの風情を楽しんでみて下さい。

1.9月の開花情報(見どころ) 東玄関の奥側から
①トロロアオイ(黄色の巨大輪で一日花、塊根の粘液成分を紙漉きに利用)
②ミシマサイコ(日本特産の薬用種、黄色小花を次々に咲かせる)
③ムクゲ(白花と紫桃色花の2品種、一日花、樹皮を薬用とする)
④サボンソウ(白花と紅桃色の2種類、根に泡立つ成分がある)
⑤ノゲイトウ(葉が紫紅色でよく目立つ、紅白2段の穂状花を次々に出す)
⑥ハマビシ(黄色小花、果実に多数の棘がある、江戸期に若狭特産の記録)
⑦ウイキョウ(ハーブ名・フェンネル、未熟果を噛むと爽やかな甘みがある)
⑧ツリガネニンジン(薄青色の鐘状花を数段に咲かせる、新芽は山菜)
⑨セリ(春の七草の一つ、白色小花を頂生する)
⑩トウゴマ(大きな赤褐色の葉が目立つ、葉陰に黄色の房咲き)
⑪ウ ド(白花を散形花序につける、春の新芽が山菜として人気がある)
⑫ニ ラ(白花を頂生する、若い蕾は油炒めでほんのり甘い味)
⑬ケイトウ(鶏冠のような花形で花壇の花、中川淳庵が薬品会に出展した)
⑭ホンカンゾウ(朱紅色の美花、若い蕾が中華食材の“金針菜”“)
⑮オミナエシ(秋の七草の一つで黄色の花、根に特有の臭い)
⑯フジバカマ(万葉期からの芳香材、光源氏も愛用か??)


トロロアオイ;病院待合からも見える黄色の大輪花

ケイトウ;夏の代表的な庭花、鶏冠部分が薬用
ホンカンゾウ;朱赤色の大輪花、若い蕾は“金針菜”
ハマビシ;通路まで伸びて黄色小花を咲かせる

トピックス“朝倉ザンショウの突然死”

薬草園の中央左手で、旺盛な生育をしていた朝倉ザンショウの葉が
まるでコロナにでも冒されたようなタイミングで、お盆過ぎあたりから急に褐変し始めました。
これは、サンショウの仲間特有の“突然死”の前兆と思われます。
悲しいことながら、葉を落とした後、枯死することでしょう。

サンショウの突然死は、古来より「植物界の七不思議」の一つとして知られる現象で
その原因は未だ特定されていません。
通常は定植後10年ほどで突然枯れてしまうのですが、この木は定植してからまだ3年目の若木で
ようやく少量の果実を実らせ始めたところでした。残念 !!

幸いにも、すぐ横に植えた“ブドウサンショウ”は極めて順調に生育していますので
春の花と秋に赤く色付いた実などを観賞することができます。
越前朝倉家にゆかりの深い植物種ですから、いつまでも生き生きと育って欲しいと願っています。


褐変した朝倉ザンショウと生育旺盛な葡萄サンショウ

トピックス8月の開花情報(見どころ)

猛暑が続いていますが、7月24日の小浜市の最高気温は37度3分を記録し、全国1位となり地球温暖化を身をもって体験しました。
海に抱かれた小浜がなぜこうも暑いのか、不思議な現象の中にいます。
薬草園では、植物たちが8月の強烈な太陽の光を浴びながらも、生きようと精ぃっぱい自己主張しています。
ぜひ訪れてみて、この夏を乗り切る力を もらって下さい。

 8月の開花情報(見どころ) 東玄関の奥側から
 ①トロロアオイ(黄色の巨大輪で一日花、塊根の粘液成分を紙漉きに利用)
 ②トウキ(レース様の白花が次々と咲く、葉に特有の香り)
 ③ミシマサイコ(日本特産の薬用種、黄色小花を次々に咲かせる)
 ④ムクゲ(白花と紫桃色花の2品種、一日花、樹皮を薬用とする)
 ⑤サボンソウ(白花と紅桃色の2種類、根に泡立つ成分がある)
 ⑥ノゲイトウ(葉が紫紅色でよく目立つ、紅白2段の穂状花を次々に出す)
 ⑦ハマビシ(浜砂に生える絶滅危惧種、黄色小花、果実に多数の棘がある)
 ⑧ツリガネニンジン(薄青色の鐘状花を数段に咲かせる、新芽は山菜)
 ⑨トウゴマ(大きな赤褐色の葉が目立つ、葉陰に黄色の房咲き)
 ⑩エビスグサ(黄色の蝶形花、果実は弓状に曲がる、種子を“ハブ茶”に利用)
 ⑪西洋ヤマハッカ(レモンバームは蜜源ハーブとして有名、白みの小花)
 ⑫ハナハッカ(オレガノは元気を取り戻す香り、淡紅色の穂状花)
 ⑬ケイトウ(鶏冠のような花形で花壇の花、中川淳庵が薬品会に出展した)
 ⑭オミナエシ(秋の七草の一つで黄色の花、根に特有の臭い)
 ⑮ハトムギ(果実が茶材となる、目立たない黄緑色の花)
 ⑯メボウキ(バジルは葉に特有の精油を含む、白色小花を穂状に咲かせる)

ハマビシ;黄色小花を咲かせる、未熟果実には棘が見える
トウゴマ;大きな赤褐色の葉陰に、房咲きの黄色花
トロロアオイ;病院待合の前で咲き始めた黄色の大輪花
オミナエシ;早くも咲き出した“秋の七草”の黄色花

ニュース行事予定

福井県では、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、特別警報が発令中で、イベントなどの開催を自粛しています。
当園でも「薬草を楽しむ会」などの行事は、見合わせています。

トピックス7月の開花情報(見どころ)

ギラギラと照りつける太陽。今年も夏本番がやって参りました。この時季の風物詩と言えば、京都の祇園祭です。祇園祭の始まりは平安時代中期、疫病払いの祈願からと言われています。
小浜の祇園祭も、京極氏が若狭の国主になった慶長年代に、疫病を鎮めるために始まったとされています。
現代の疫病ともいうべきコロナ禍の中、例年のように祭りを楽しむことは出来ませんが、コロナ疲れを癒すためにも季節ごとの移ろいを見せる薬草園で、花を愛でながら開放感を味わって下さい。

(東玄関の奥側から)
①紫バレンギク(キクに似た紫紅色大輪、乾燥花向き)
②トウキ(レース様の白花が次々と咲く、葉に特有の香り)
③ムクゲ(白花と紫桃色花の2品種、一日花)
④ローマカミツレ(可愛い白花が次々に咲く、中央のドームに芳香)
⑤サボンソウ(白花と紅桃色の2種類、根に泡立つ成分がある)
⑥ウイキョウ(黄色の小花、種子はハーブ名:フェンネル)
⑦キクニガナ(淡青色のキク花、肥大した冬芽がチコリ)
⑧ウツボグサ(青紫色の穂花で、直ぐに茶褐色となる⇒夏枯草(カゴソウ))
⑨サジオモダカ(水生植物、白色の小花が次々に毎日咲く、一日花)
⑩トウゴマ(大きな赤褐色の葉が目立つ、葉陰に黄色の房咲き)
⑪オニユリ(橙黄色の花、秋に肥厚する鱗茎が茶碗蒸しの具材)
⑫黄金オニユリ(対馬産の絶滅危惧種、黄金色のユリ花)
⑬ハトムギ(果実が茶材となる、目立たない黄緑色の花)
⑭西洋ノコギリソウ(赤花と白花があり、葉がノコギリ状)
⑮オミナエシ(黄色の花、秋の七草の一つ、根に特有の臭い)
⑯ラベンダー(薄青色の穂状花、花と茎葉に特有の精油を含む)など

ムラサキバレンギク
オニユリ
チョウセンアザミ
ムクゲ

トピックス耳寄りな話:“呼吸器感染症にも有効な香料・ラベンダー”

薬草園の最右側に青紫色の小さな花を咲かせているのがラベンダー(Lavandulaangustifolia)です。新鮮な花穂から採り出された黄色の「ラベンダー油」は防虫、殺菌効果に優れており、古代から防腐剤や浴用剤として用いられてきました。
胃の不調に内服されるほか、外用すると強い抗菌作用があり、切り傷、火傷、虫刺され、呼吸器感染症などに有効とされています。
市販のアルコール消毒液に数滴加えるか、数個の花穂を浸漬しておくだけで、頭痛を和らげ、また気分も爽快になることでしょう。
種々の系統が市販されていて香りにも濃淡がありますので、香りの強い系統・個体を選んで栽培することが重要です。
さらに、新鮮なものを利用する場合は問題ないのですが、乾燥の仕方によっては折角の匂いが失われることがあります。低温で水分だけを取り除くには除湿処理が極めて有効です。
公立小浜病院では別項にあるように、専用の除湿乾燥室を設けました。
早速、刈り取ったラベンダーの花穂を乾燥枠に広げて除湿乾燥したところ、数日間の運転で完璧な“仕上がり”になりました。
乾燥した花だけを集め、オリーブ油に浸漬した後、後日、「すみれの会」では『ハンドクリーム作り』のワークショップで利用し、楽しい時間を過ごすことができました。

ラベンダー

トピックス薬草乾燥室を設置

健康志向が高まる中、薬草園で育てた薬草をより生活に身近なものとして、利用し楽しんでいただくため、小浜病院では2019年12月に乾燥室を設置しました。
ハトムギ、エビスグサなどをブレンドした健康茶をはじめ、ラベンダー、レモングラスを使った入浴剤、また、コウギクの風味生かしたパン・クッキー、和菓子の開発など薬草商品化への期待が広がります。
また、ドライフラワーづくりも楽しむことができます。
(4月のお知らせ:トピックス欄薬草茶「解体新茶」を楽しもう 参照)
みなさんの日々の暮らしを豊かにし、健康づくりへの一助になればと願っています。

ニュース行事予定

6月に入っても相変わらず、コロナウイルスとの闘いが続いています。
「薬草に親しむ会」などのイベントも開催の見通しが立ちません。
心待ちされている皆様と楽しめる日が、一日も早く来ることを願っております。

トピックス6月の開花情報(見どころ)

麗しの水無月。
今月の見どころは何といっても、春ウコン(姜(きょう)黄(おう))から薄いピンク色の花茎(苞(ほう) 葉(よう))が顔を出したことです。
本来は熱帯アジア原産の多年草で、我が国では主に沖縄地方で栽培されていますが、本土では60年に一度くらいしか花が咲かないと言われており、極めて珍しいことです。(耳寄りな話:1)
クチナシの花も甘い匂いを漂わせています。(耳寄りな話:2)
コロナで気分も沈みがちですが、またとない機会を逃がさずぜひ薬草園を訪ねてみて下さい。きっと幸せな気分になりますよ。
                         (東玄関の奥側から)

①ドクダミ(十字形の白花、茶材としての収穫期)
②マイズルテンナンショウ(紫紅色の仏炎苞、ツルが舞う形の葉姿)
③紫バレンギク(紫紅色の大輪、火消しの“まとい”に似た花形)
④トウキ(レース様の白花、葉には特有の香り)
⑤カミツレ(黄色のドーム部にリンゴの香り、白色は萼片)
⑥カワラナデシコ(秋の七草の一つ、野生種はピンクの花)
⑦キョウオウ(俗名:春ウコン)(開花は極めて稀、熱帯系の薬草)
⑧クチナシ(白花で、甘い芳香を放つ)
⑨アマチャ(アジサイの仲間で、滋賀県朽木辺りのスギ林下に散見)
⑩タチジャコウソウ(ハーブ名・タイム、茎葉に触れると特有の芳香)
⑪オニユリ(橙黄色の花、秋に肥厚する鱗茎が茶碗蒸しの具材)
⑫ベニバナ(咲き始めは黄色で、後に紅色に変化する)
⑬ウスベニアオイ(ビロード色の花、夏を代表するような庭の花)
⑭西洋ノコギリソウ(赤花と白花があり、葉がノコギリ状)
⑮薬用サルビア(青紫色の花、葉がソーセージの具材)
⑯ラベンダー(薄青色の穂状花、花と茎葉に特有の精油を含む)
など