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チョウセンアザミ・多肉質の花托部を食べる

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特徴

 チョウセンアザミ(Cynara scolymus)は地中海沿岸原産の多年草で、6~7月頃に開く径10cm以上にもなる花は、アザミをそのまま大型にした形です。色や大きさは多種多様ですが、蕾の形によって大きく2つのタイプに分けられます。最も一般的なものは全体に丸みを帯び、萼片も丸く棘のないタイプ。もう1つが、細長くて先が尖り、萼片が涙型で棘のあるタイプです。高温多湿にやや弱いのが難点ですが、初冬に萌え出した新芽を新しい場所へ移植すれば、翌春には多くの蕾を抽苔します。

 生の花托は消化管を刺激して消化を助ける働きをします。また葉や根には胆汁の排出促進や利尿作用があり、肝臓の病気、貧血症、動脈硬化症などの改善に効くとされています。

 多肉質の花托部分が珍味として食される「アーティチョーク」です。開花寸前の蕾を切り取り、少量の塩を加えた湯で40~50分茹でます。萼は1枚ずつ剥がし、また花芯の柔らかい部分はナイフで切ってソースをつけながら食べます。ヨーロッパの人々にとってはごく一般的な野菜で、ローマ近郊の町で毎年開催される“収穫祭″では何百個も炭火で焼いて、ワイン片手にホクホクと頬張りながら街中で祝います。また揚げ物やソテー、煮込みの他、サラダやパスタなどの料理にも使って楽しみます。最近、日本でも百貨店や大型スーパーの野菜売り場で見られるようになりました。