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ドクダミ・生葉の抗菌作用は絶大

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特徴

 ドクダミ(Houttuynia cordata)はやや湿った林下に生える1属1種の多年草で、花の構造は単子葉植物と同じ3数性です。白い花弁と見えるのは花穂の基部の総苞で、一つの小花は白い雌しべと三本の黄色い雄しべからなり、萼も花弁もありません。しかもこの雌しべと雄しべは実際には機能せず、受精を経ない“単為生殖”で種子が作られます。「花びら」に虫を呼ぶという存在意義はないものの、よく見れば白い十字形の花が意外と美しく、八重咲きや斑入り葉の品種もあり、観賞用としてもおもしろい植物です。繁殖力の秘密は白い地下茎にあり、地上茎が切断された刺激によって休眠芽が一斉に萌芽するからです。例えば、50cm四方に地上茎が100本あると、地下茎の長さは30mを越えます。

 十の効能を持つ重要な薬の意味で、開花期の地上部を「十薬」あるいは「重薬」と呼びます。生の葉には化膿性皮膚炎を起こすブドウ球菌に対する絶大な抗菌力と排膿、解毒作用があるのに対して、乾燥した葉の作用は解毒、緩下(カンゲ)、利尿へと変わります。ドクダミ茶は老廃物を体外に排出し、高血圧予防にも効くといわれています。一方、生の葉をアルコール発酵させて作ったドクダミ酒にはそれらを合わせた効能に、さらに強壮・強精作用が加わりますよ。炙った生葉をおできに貼って膿を集め、後からオオバコの葉で“膿の根”まで吸い出させる民間療法が知られています。傷痕が全く残りません。