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ハナハッカ・ピリッとした風味の香辛料

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特徴

 ハナハッカ(Origanum vulgare)は、地中海沿岸から南西アジアに分布する多年草で、草丈30~90cm。葉は長さ1.5cmの卵形で、両面に毛が生えています。6~9月頃、茎の先に多数の穂を出して、径4mmほどで紫を帯びた淡紅色の花をつけます。極めて繁殖力が強く、花が咲く前の茎を挿し木することで容易に増殖できます。日本には江戸時代末期に渡来しました。

 全草を「オレガノ」と呼び、薄荷に似た刺激臭のある精油を含有しているため、生葉は青臭いものの乾燥すると芳香と快い苦みがあります。気分が落ち込んでいる時に元気と勇気を取り戻す香りで、際立った鎮静力を持ち、殺菌、解毒、消化促進にも役立つほか、疲労時の浴剤やマッサージオイルとしても効果を発揮します。

 ピリッとした特徴のある風味は、トマトやチーズと相性が良く、調味用として主に乾燥品で使われています。イタリア、メキシコ、スペインなどの料理には欠かすことができない香辛料です。中でも南フランスの「エルブドプロバンス」や「チリパウダー」などは有名です。

 ハナハッカ属には様々な変種や栽培種があり、精油の含有量はまちまちですが、いずれも温かみのある強い芳香を有し、芳香ハーブとして使われています。