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杭白ギク・血糖値を抑えるお茶

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特徴

 現在、日本で切り花として最も多く生産されるのがキク(Chrysanthemum morifolium)で、切り花だけで年間20億本を越えています。他にも観賞用あるいは花や葉を食べる料理用など多種多様なキクの品種が栽培・生産されていますが、残念ながら、“薬用のキク”はまったく栽培されていません。

 生薬「菊花」はキクの頭状花を乾燥したもので、解熱、解毒、鎮痛、消炎、血圧降下作用などがあり、中高年層に多い顔面痛、頭痛、感冒、白内障などによる視力障害、高血圧症などの改善に効果を発揮します。一般に「黄色キクは肝臓の、白色キクは肺の機能を改善する」とされています。ただ、中国の交易市場に見られる菊花には品種、生産地、加工法により多くの商品名が混在しています。そんな中で日本に輸入される菊花は、主に浙江省海寧に産する「黄甘菊」です。一方、菊茶として飲用されることの多い「杭州ギクの白花種=杭白ギク」は、主に浙江省嘉興、呉興、桐郷などで生産栽培されています。

 薬草園で栽培し、また「解体新茶」に配合されている杭白ギクは、1972年9月、中国との国交回復調印式に同行した生薬学会のメンバーに対して上海市郊外の馬橋人民公社から寄贈されたものです。福井県立大・村上茂教授の研究によると、その頭花にはフラボノイドが多量に含まれており、食事後の血糖値上昇を有意に抑えるとともに、抗酸化、抗炎症作用などもかなり強いことが判ってきました。