ルリヂシャ・キュウリ風味の食材
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特徴
ルリヂシャ(Borago officinalis)は、地中海地方原産の一年草です。草丈30~100cm。茎は中空で、全草が白い毛で被われ、特に楕円形の葉に触ると痛いほどの細かい剛毛が生えています。春から夏に花茎を長く伸ばし、先端に美しい星形の青色または白色花を下向きに咲かせます。
葉や茎および花にはキュウリのような爽やかな風味があり、ドリンクやスープなどの料理に使われます。発汗、抗炎症、解熱などの優れた作用を持つとされています。花をホワイトワインに入れておくと、頬が酔いで赤く染まる頃に、中の花もピンクに変わります。古代ギリシャでは人を奮励させる強壮効果を期待して、ワインに浸し神経過敏症の鎮静に用いました。また種子から抽出した「ボリジ油」はγ-リノレン酸を豊富に含み、高血圧、関節炎、月経障害などの治療に使われるほか、栄養補助食品としても利用されています。ただし、妊娠中や授乳中の人は使用を避けることとされています。
花の美しさからデザインのモチーフとしても人気があります。画家が聖母マリアの青い衣を描く際、花びらから絞った汁を使用したので、その色はマドンナブルーと呼ばれています。
大きな種子は容易に発芽し、栽培は比較的容易です。過湿に弱くて乾燥気味の環境を好んで成長するので、日当たりと排水の良い土で育てると大きな株になります。