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ゲンノショウコ・下痢止めの特効薬

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特徴

 ゲンノショウコ(Geranium thunbergii)は、日本各地の山野に普通に見られる多年草で、茎は地面に伏してよく分枝し、茎葉ともに立った毛が見られます。夏から秋にかけて淡紅色~紅紫色または白色の5弁花を開きます。花の色は東日本で白色が、西日本では淡紅色が多いようで、標高が最も低い分水嶺の加古川・由良川辺りでは紅白花が混在しています。果実は裂開して御輿の屋根の形に似ていることから「ミコシグサ」の方言名もあります。

 生薬「ゲンノショウコ」は、盛夏の頃の地上部を乾燥したもので、ゲラニインを主成分とするタンニンを5%ほど含有しています。煎液は全く癖のない味で小さい子供にも飲ませることができるので、腸風邪の時などには大変重宝する収斂性下痢止めです。便秘にドクダミ、胃腸病にはセンブリというように「和薬」の代表的な存在で、もちろん『日本薬局方』にも収載されています。

 本種の栽培そのものは比較的容易ですが、典型的な“忌地性”植物で、同じ場所では続けて栽培できないので、必ず新しい場所にタネを播く必要があります。果実の形態もそのことに対応しており、乾湿の差を利用したバネ仕掛けで種子を遠くに飛ばす構造となっています。また“雄性先熟性”で、自花受粉を避けて優秀な子孫を残すための仕組みも備えています。

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