お知らせ(毎月、更新中です)
ニュース行事予定
例年この時期に、薬草園に咲き乱れる美しい花々やハーブの香りを楽しんでいただく「薬草に親しむ会」や、漢方薬に使われている薬草を分りやすく解説する講演会などを開催していますが、今年はコロナ感染症の関係で見合わせています。状況が落ち着き次第開く予定です。
トピックス春の薬草園の見どころ
うららかな春の日の陽気に誘われて、薬草園を訪れてみてはいかがでしょうか。色とりどりに咲き誇る可憐な花が皆さんを迎えてくれます。コロナ禍の中、きっと心休まるひとときとなることでしょう。
①テンナンショウ類(サトイモ科特有の花形、緑白色と紫紅色)
②カンアオイ類(葉陰にひっそりと咲く、暗茶褐色、ギフチョウの食草)
③黄花イカリソウ(山草として人気、船の錨に似た花形で淡黄色)
④アミガサユリ(茶花向き、虚無僧の編み笠に似た花形で淡黄色)
⑤サンシュユ(早春の花材、淡黄色)
⑥エンゴサク(典型的な春植物、赤紫色の小花)
⑦レンギョウ(詩人・高村光太郎が愛した、黄色花)
⑧クサボケ(日本特産種、朱赤色、果実酒が美味い)
⑨エゾネギ(チャイブ、独特の帽子形で淡桃色)
⑩天台ウヤク(除福伝説で有名、黄褐色)
トピックス「取り木」でクローン苗づくり
薬草園のシンボルツリー、スズカケノキ(Platanus orientalis)の下枝で黒いフィルムに包まれたものは、「取り木」という手法を施しているところです.
枝に8~10㎝幅の環状剥皮をした後、湿らせたミズゴケ玉を被せて黒色フィルムで覆ったものですが、6~8ヶ月すると皮の癒合部から発根するので、それを切り離して大きな苗に立てることができます。
「取り木」を成功させるには、① 樹皮が剥がれやすい、春~初秋の生育時期に行うこと、② 十分な幅の樹皮を剥ぎとり、滑り(形成層部)を完全に拭き取ること、③ 黒色フィルムの中のミズゴケが適度な水分を保持するよう密閉しておくこと、④ 環状剥皮した部分は折れやすいので、必ず“副え木”を施しておくこと、などが必須の条件となります。
この木は「ヒポクラテスの木」と呼ばれ、開園記念樹として平成24年(2012)11月24日に植えられたものですが、薬草園開設10周年の記念事業の一環として、この木のクローン増殖苗を福井大学医学部や若狭の公立高校などへ提供する計画が持ち上がり(コロナ禍のために、各施設の記念事業などはいずれも延期されていますが---)、そのための「取り木」を実施しているわけです。



トピックス薬草茶「解体新茶」を楽しもう
人生百年時代といわれ健康志向が高まる中、「解体新書」の翻訳に尽力し、蘭学や薬学の発展に大きな足跡を残した杉田玄白・中川淳庵をたたえるため、市民団体「健康づくり杉田玄白・中川淳庵推進会」がハトムギ、カモミール、どくだみなどの薬草10種類を厳選・ブレンドした「解体新茶」を、8年前に開発し販売しています。お陰様で多くの方にご好評を頂いています。
*問い合わせ・注文先
道の駅若狭おばま ℡:0770-56-3000