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お知らせ(毎月、更新中です)

トピックス1月の開花情報

1月の開花情報  (東玄関の奥から)
① キンセンカ(冬咲きの貴重花。開花期間が長く、乾燥花を肝機能の改善薬に利用)
② 葉ボタン(園芸種、年末から年始を飾る紅白の草花として植栽)
③ キンギョソウ(矮性の園芸種、冬場の彩りとして植栽)
④ パンジー(三色すみれの園芸種で巨大輪咲き、冬場の彩りとして植栽)
⑤ 西洋サクラソウ(園芸種の“ジュリアン”、冬場の彩りとして植栽)
⑥ トウゴマの越冬なるか?(暖地性の木本植物で、小浜が生死ぎりぎりの気候のため)

トピックス小正月には「小豆粥」を食べましょう !!

アズキ(Vigna angularis)は、熱帯アジアを原産地とする一年草です。栽培の歴史は農耕文化のそれに匹敵する長さではないかと考えられています。草丈は30~60cm。長柄のある3出複葉で、夏に淡黄色の蝶形花を咲かせ(写真①)、果実は9月下旬頃に赤く熟します(写真②、③)。日本各地で栽培されますが、とりわけ北海道はその主産地で、かつて”赤いダイヤ”と言われて投機筋に持てはやされました。本種は下胚軸が伸びないので、子葉(双葉)が地上に展開しない地下発芽性のマメです。そのため通常はモヤシの原料にはなりません。

完熟した種子を「赤小豆(シャクショウズ)」と称し(写真④)、漢方では消炎、利尿、解毒、排膿などの目的で用いられます。浮腫、黄疸、小便不利、種々の皮膚病によく効くとされています。また民間薬としての利用も幅広く、例えば催乳に小豆粥を食べるとか、二日酔いには小豆を煮て食べる、あるいは煎液を飲むなどがあります。本種は、使用する部位によって作用が全く逆になるものの代表格です。すなわち、果実は利尿作用が強く、枝や葉は逆に尿を止める働きがあり、夜尿症や尿失禁などに用いられます。

水田稲作の儀式食が「お餅」なら、本種は焼畑の代表作物で、仏事にはアズキ餡の饅頭を作り、祝い事には赤飯を炊いて食べます。また小正月(旧暦1月15日、今年は2月12日が最初の満月)には小豆粥を供えてその年の豊作を祈り、邪気を祓う風習は本種の薬効にあやかって無病息災を願う気持ちの現れと思われます。お正月のお節料理に飽きたら、ぜひ“小豆粥”を食べて消化器官を休めましょう(写真⑤)。因みに、中国では専ら緑豆を用いて、豆飯や豆粥など日本の小豆と同様な使い方をするそうです。

「アズキの豆腐」とはあり得ないことの例えです。豆腐はタンパク質を“にがり”などの凝固剤で反応させ、固めてつくるもの。したがって、タンパク質が少ない植物からは豆腐を作ることができません。因みに、大豆は30~50%で、小豆には12%しか含まれていないのです。また沖縄郷土料理のジーマミトーフ(地豆豆腐)として親しまれている落花生の蛋白質は25~31%で、それだけではやや固まりにくいので、胡麻豆腐と同じように葛粉などを補助剤として加えます。

写真① アズキの花
(2009. 6.24.撮影)
写真② アズキの果実
(2010. 9.20.撮影)
写真③ 果実の登熟
(2010.10.09.撮影)
写真④ 赤小豆
(2011.10.30.撮影)
写真⑤ 小豆粥

トピックス2024年12月(師走)の情報

山茶花の 咲きて ことしも 師走かな
                      久保田万太郎
早くも師走。この一年、日本列島は異常気象に見舞われ、各地で災害が相次ぎましたが、もうすぐ終わりを迎えます。

薬草園も開花の時期がずれるなど、例年とは装いを異にする風景が見られました。
12月21日は冬至。「一陽来復」といわれ、この日を境に陰から陽へと運気上昇の節目を迎えます。

一年を通じて多くの人が訪れる薬草園も、ゆく年くる年に想いを馳せ、来年も皆さんに癒やしの場を提供出来るよう冬支度に入ります。冬を彩る葉ボタンなどとともに。

今年の気象を象徴する風景
くちなしの実
冬を彩る葉ボタン
小春日和
レモングラスの防寒処置
パンジー・サクラソウ

トピックス12月の開花情報

12月の開花情報  (東玄関の奥から)
① キンセンカ(冬咲きの貴重な草花。乾燥花を肝機能の改善薬に利用、開花期間が長いのが特徴)
② 葉ボタン(園芸種、年末から年始を飾る紅白の草花として植栽)
③ キンギョソウ(矮性の園芸種、冬場の彩りとして植栽)
④ パンジー(三色すみれの園芸種で巨大輪咲き、冬場の彩りとして植栽)
⑤ 西洋サクラソウ(園芸種の“ジュリアン”、冬場の彩りとして植栽)
⑥ 杭白ギク(中国からの導入種、頭花「菊花」には解熱、解毒、鎮痛、消炎作用あり)
⑦ アマハステビアの防寒(天然甘味料、南米パラグアイの原産でやや耐寒性が弱い)
⑧ クチナシの果実(御節料理の添え物に欠かせない“栗きんとん”の天然着色料)
⑨ トウゴマの越冬なるか ?(暖地性の木本植物で、小浜が生死ぎりぎりの気候のため)
⑩ レモングラスの防寒(やや耐寒性が弱く、小浜では時に枯死する可能性あり)
など

トピックス2024年11月(霜月)の情報

落葉して 落葉して まだ落葉せる
                 黛まどか

木枯らしに抱かれて舞う落葉。地上に散り積る落葉。いずれも美しい光景に どこか寂寥感が漂います。
10月は例年より気温が高い傾向が続いたため、薬草園でも晩秋への装いが少し遅れ気味です。
こうした中、10月19日(土)「薬草に親しむ会」を開催。あいにくの雨模様でしたが、多くの市民の参加がありました。
当園アドバイザーの渡辺斉氏によるユーモアを交えた薬草解説と「さし木」の実演に、目からウロコです。
解体新茶、コウギク入り玄白饅頭、あんパンがふるまわれ、穏やかなひと時を過ごしていただきました。
また、10月29日(日)には、秋篠宮殿下・同妃殿下ご臨席のもと、サンドーム福井(越前市)で行われた第47回全国育樹祭の記念式典で、当病院の園芸ボランティア「すみれの会」が長年にわたる活動を認められ、知事感謝状受賞の栄に浴しました。
これからも会員一同、お役に立ちたいと願っています。

ムクゲ
ウンシュウミカン
フジバカマ
メボウキ(バジル)
カラタネオガタマノキ
(10周年記念樹)
知事からの感謝状

トピックス11月の開花情報

11月の開花情報  (東玄関の奥から)
① ローゼル(黄橙色の一日花、花後の肥大する花托部が茶材の“ハイビスカス”)
② ムクゲ(白花と紫桃色花の2種類、一日花、樹皮を薬用とする)
③ ゲンノショウコ(濃桃色花、地上部を下痢止めに利用、幼児の腸風邪にも卓効あり)
④ サボンソウ(白花と紅桃色の2種類、根に泡立つ成分がある)
⑤ ミシマイコ(日本特産の薬用種、黄色小花を次々に咲かせる)
⑥ 杭白ギク(中国からの導入種。頭花「菊花」には解熱、解毒、鎮痛、消炎作用あり)
⑦ カラタネオガタマ(開園10周年の記念樹、春と秋の二季咲き性、バナナの強い香り)
⑧ ノゲイトウ(インド原産の一年草。帰化植物で、種子が薬用。紅白2段の穂状花を次々に出す)
⑨ ハマビシ果実(黄色小花、果実に多数の棘がある、江戸期の若狭特産の記録)
⑩ メボウキ(ハーブ名:バジルは葉に特有の精油を含む、白色小花を穂状に咲かせる)
⑪ クチナシ果実(黄色の天然染料、煮汁で直接染まり着く、外皮は霜に当たって赤変する)
⑫ ホンカンゾウ(朱紅色の美花、若い蕾が中華食材の“金針菜”)
⑬ トウゴマ(大きな掌状葉、種子から“蓖麻子油”を搾り、下剤に利用)
⑭ 温州ミカン(常緑低木で白花、日本で最も多く栽培される柑橘、果皮が“陳皮”)
⑮ フジバカマ(秋の七草の一つ。葉が万葉期からの芳香材、アサギマダラが飛来中(?))
など

トピックス2024年10月(神無月)の情報

桐一陽日当たりながら落ちにけり
                   高浜虚子

一枚の枯れ葉が陽を浴びながら、ひらひらと舞い落ちています。

立秋(8月)、仲秋(9月)、晩秋(10月)と季節は移り、薬草園も秋の深まりへと装いを変へて行きます。

10月19日(土)午後2時から、薬草を楽しむ会~見て触って楽しもう~が開催されます。当園アドバイザーの渡辺斉氏から薬草解説と挿し木の実技指導があります。また、解体新茶、玄白まんじゅう、コウギク入りアンパンなどが振る舞われます。皆様お揃いでお越しいただき、楽しいひとときをお過し下さい。

薬草園・中秋
トウゴマ
ニラ
解体新茶

トピックス10月の開花情報

10月の開花情報  (東玄関の奥から)
① イヌサフラン(地表面から桃色の花を突出する、花後に展葉、拳大の球根にコルヒチンを含有)
② ローゼル(黄橙色の一日花、花後の肥大する花托が茶材の“ハイビスカス”)
③ ゲンノショウコ(濃桃色花、地上部を下痢止めに利用、幼児の腸風邪にも卓効あり)
④ ミシマイコ(日本特産の薬用種、黄色小花を次々に咲かせる)
⑤ ムクゲ(白花と紫桃色花の2種類、一日花、樹皮を薬用とする)
⑥ サボンソウ(白花と紅桃色の2種類、根に泡立つ成分がある)
⑦ ホソバオケラ(中国原産で根茎の“蒼朮(ソウジュツ)”に利尿作用、茎頂部に白花小花を咲かせる)
⑧ オケラ(砂礫地に生える宿根草、全国的に草地が減少して環境省が絶滅危惧種に指定、新芽を山菜に利用)
⑨ ノゲイトウ(葉が紫紅色でよく目立つ、紅白2段の穂状花を次々に出す)
⑩ ハマビシ(黄色小花、果実に多数の棘がある、江戸期の若狭特産の記録)
⑪ メボウキ(ハーブ名:バジルは葉に特有の精油を含む、白色小花を穂状に咲かせる)
⑫ ツリガネニンジン(薄青色の鐘状花を数段に咲かせる、新芽は山菜として美味、根が白くて太く朝鮮人参を思わせることに由来)
⑬ エビスグサ(黄色の蝶形花、果実は下向きに湾曲する、種子が「決明子」で、緩下剤)
⑭ ヤナギタデ(葉が“タデ酢”の原料で、焼きアユに添える、「タデ食う虫も好き好き」の語源)
⑮ ウド(2mほどに育つ大木状の宿根草、白花、新芽が山菜として美味で、独特の風味を呈する)
⑯ ニラ(白花を頂生する、若い蕾は油炒めでほんのり甘い味)
⑰ ホンカンゾウ(朱紅色の美花、若い蕾が中華食材の“金針菜”)
⑱ トウゴマ(大きな掌状葉が互生、晩夏に上方にクリーム色の雌花をつける、種子から“蓖麻子油”を搾り、下剤に利用)
⑲ 温州ミカンの実(常緑低木で白花、日本で最も多く栽培される柑橘、果皮が“陳皮”) 
⑳ フジバカマ(万葉期からの芳香材、アサギマダラが吸蜜に飛来、葉を匂い袋に入れて光源氏も愛用か?)
など

トピックス2024年9月(長月)の情報

 あかあかと 日はつれなくも 秋の風

                   松尾 芭蕉

二百十日に合せるように、日本列島を襲った迷走台風10号。
若狭地方への影響が心配されましたが、大きな被害もなく台風一過、初秋の雰囲気が漂います。
9月9日は重陽の節句。菊の節句とも言われ平安時代に中国から伝わり、宮中では菊を愛でる行事が行われてきました。
小浜では、若狭東高校生が市内老舗菓子店の協力を得て、自分達が栽培したコウギク(杭菊)を使い、玄白饅頭を作り好評を博しています。
この時季薬草園は、鮮やかな夏の色彩から、どこか落ち着いた秋の風情へと、姿を変えて行きます。
移ろう季節に寄り添い、ほっと出来る時間がそこに有ります。

コウギクを使った玄白饅頭
エビスグサ(マメ科)
ノゲイトウ(ヒユ科)
アップルローズ(バラ科)
カレープラント(キク科)
ホンカンゾウ(ススキノキ科)

トピックス9月の開花情報

9月の開花情報  (東玄関の奥から)
① トロロアオイ(黄色の巨大輪で一日花、塊根の粘液成分を紙漉きに利用)
② ローゼル(黄橙色の一日花、花後の肥大する花托が茶材の“ハイビスカス”)
③ ミシマイコ(日本特産の薬用種、黄色小花を次々に咲かせる)
④ ムクゲ(白花と紫桃色花の2種類、一日花、樹皮を薬用とする)
⑤ サボンソウ(白花と紅桃色の2種類、根に泡立つ成分がある)
⑥ ノゲイトウ(葉が紫紅色でよく目立つ、紅白2段の穂状花を次々に出す)
⑦ ハマビシ(黄色小花、果実に多数の棘がある、江戸期の若狭特産の記録)
⑧ ウイキョウ(ハーブ名:フェンネル、未熟果を噛むと爽やかな甘みがある)
⑨ メボウキ(ハーブ名:バジルは葉に特有の精油を含む、白色小花を穂状に咲かせる)
⑩ ツリガネニンジン(薄青色の鐘状花を数段に咲かせる、新芽は山菜として美味)
⑪ トウゴマ(大きな赤褐色の葉が目立つ、葉陰に黄色の房咲き)
⑫ ニラ(白花を頂生する、若い蕾は油炒めでほんのり甘い味)
⑬ ホンカンゾウ(朱紅色の美花若い蕾が中華食材の“金針菜”)
⑭ オミナエシ(秋の七草の一つで黄色の花、根に特有の臭い)
⑮ イヌバラ果実(桃色の一重咲き、リンゴ似の赤色果肉が“ローズヒップ、ジャムや茶材に利用)など

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