10月の作業
- キクニガナの定植
予定したところに株間20cmで植え付け、たっぷり灌水する。 - ベニバナおよびコエンドロの播種(原則、予定地へ直播き)
両種とも移植を嫌うので、予定地に株間15~20㎝で点播し、本葉3~5枚の時に1穴1株に間引く。種子は必ず冷蔵保存したものを用いること。 - ムラサキの種子採取(第2回目・最終)
1回目の分と合わせて浸水選別し、5℃冷蔵保存する。 - ゴマの収穫
果穂の8割ほどが褐色になった頃に枝ごと切り取り、雨の当たらないところで茎を逆さに吊るし、果皮が自然に弾けて種子が飛び出すのを待つ。当然、下には青色シートを広げておくこと。果実を無理に割ったりすると、夾雑物が混入することとなって、却って手間がかかることとなるので、注意。 - カザグルマの種子採取
種子の表面が茶褐色になったら、採取して新聞紙の上で数日間陰干し、手で揉んで羽毛を取り除き、容器に密閉して5℃冷蔵保存する。採り播きすると、1年半後の翌々春に発芽し、うまく育苗すると3~4年で開花株となる。 - ハマビシ(第1回目)の種子採取
鹿皮の手袋をして、小さい手箒(市販品)で周辺の表土層に落ちたものを寄せ集める。小石や土と一緒に採集し、ボールに入れて水洗いすることで土や小石を取り除く。直ちに水切りし、新聞紙の上で3~4日ほど陰干した後、篩・ピンセット・割り箸などを使って種子を選別する。 - トウゴマの種子採取
果房全体が茶褐色になったものを、果房ごと採取し、新聞紙の上で1週間ほど乾燥させた後、硬い殻を割って種子を取り出す。充実した重い種子だけを、5℃冷蔵保存する。 - ウスベニアオイの種子採取
果房全体が茶褐色になったものを、果房ごと採取し、新聞紙の上で1週間ほど乾燥させた後、篩あるいは箕を使って種子を選別する。充実した重い種子だけを、5℃冷蔵保存する。 - 必要であれば、センキュウ、オケラ類、シャクヤクの植え替え
基本的には4年に一度、場所を変えて植え替える。センキュウ、オケラ類は地下部を適当に分割し、25g以上の塊で植え付ける。シャクヤクは、根株の底から刃物を入れて分割し、1株4~5芽で太い根を10~15㎝着けたものを植え付ける。小さくし過ぎると翌年に花が見られない。また大きすぎると、次の植え替えまでの期間が短くなる。 - ニンニク、サフラン球根の植え付け
鱗片を分けたニンニクとサフランの球茎は、それぞれ株間8~10cmで予定地に植え付ける。 - 必要であれば、カワラヨモギの挿し木増殖
茎の先端部分を含む10cmほどを挿し穂とする。下3割の葉を落とし、鋭利なカッターで水平切りした後、数時間水揚げする。切り口に“ルートン”を粉衣して、赤玉土の小~中粒へ丁寧に埋め、たっぷりと灌水した後、午前中陽の当たる場所に置いて管理する。翌春に定植できる。 - 必要であれば、カワラヨモギ、サルビア、ラベンダー、ローズマリーなどの挿し木増殖
いずれも茎の先端部分を含む10cmほどを挿し穂とする。下3割の葉を落とし、鋭利なカッターで水平切りした後、数時間水揚げする。切り口に“ルートン”を粉衣して、市販のパーライトを適量混入した赤玉土の小~中粒へ丁寧に埋め、たっぷりと灌水した後、午前中陽の当たる場所に置いて管理する。翌春に定植できる。 - シソの種子採取(中旬頃が目安、11月では遅い)
果房の半分ほどが褐色になった頃、種子を落とさないよう果茎を採取し、新聞紙の上で1週間ほど陰干する。手で揉んで種子を取り出し、ボールに水を張って沈んだものだけを直ちに水切りして、再びよく乾燥させたものを適当な大きさの容器に密封して5℃(できれば0℃が理想的)冷蔵保存する。 - ムラサキバレンギク、トロロアオイの抽台茎を切除
- ルリジシャ自然生えの間引き
