9月の作業

  • トウキの播種・育苗(翌春に定植) 二年草であるが、毎年実施すること
    今年採った種子は一定期間休眠しているので、冷蔵保存してある種子を取り出して、育苗箱に市販の培養土を入れて播く。通常、発芽率は60%ほどと思われる(年々、経時的に低下するが)。
  • キクニガナの播種(ポット播き)・育苗
    冷蔵保存してある種子を取り出して、径8cmのポリポットに市販の培養土を入れて2~3粒を播く。発芽したら1ポット1本に間引くこと。
  • ハトムギの種子採取
    果軸の部分だけを丁寧に刈り取る(再び側芽が伸びて来て開花・結実し、11月にも収穫できる)と、直ちに果実を軸から外し、新聞紙の上で7~10日間陰干しする。適当な大きさのボールに入れ、水に浮いたものを取り除いた後、沈んだものは直ちに水切りして、再び完全に乾燥させて5℃冷蔵保存する。
  • トウキの種子採取(完熟果実のみ)
    果房ごとに8割ほどが茶褐色となったものだけを摘み取り、新聞紙の上で陰干しておく。開花時期がずれる分、種子は次々に成熟してくるので、数回にわたって採取したものを同様に陰干する。最終的には全部を合わせ、よく手揉みして種子を分離する(種子2個が合わさった形となっているから)。適当な大きさのボールに入れ、沈んだものは直ちに水切りして、再び完全に乾燥させて5℃(理想的には0℃が最適)冷蔵保存する。
  • キクニガナ、サジオモダカ、メボウキの種子採取(完熟果実のみ)
    それぞれ茶褐色に変色した成熟果実のみを丁寧に摘み取り、新聞紙の上で1週間ほど陰干しする。よく手揉みした後、適当な篩あるいは箕で重い種子のみを選別する(“ちゃびる”という動作で)。
  • ケイトウ、ノゲイトウの種子採取(完熟果実のみ)
    鶏冠部がやや萎れてきた時、その下位部のみを丁寧に採取し、新聞紙の上で1週間ほど陰干する。花期が長いので、数回に分けて採取、乾燥したものを、手揉みで種子を取り出した後、水に沈んだものを直ちに再乾燥して5℃冷蔵保存する。
  • エビスグサの種子採取(完熟果実のみ)
    果実が黒くなったものだけを、都合2回に分けて採取し、それぞれ新聞紙の上で7~10日間乾燥させた後、青色シートで覆ってから足踏みすると莢がはじけて種子が分離できる。水に沈んだ物だけを直ちに再乾燥して、5℃冷蔵保存する。
  • トロロアオイの種子採取
    果実が茶色になったものだけを採集し、直ちに手で割って種子を取り出した後、数日間乾燥して5℃冷蔵保存する。
  • 冬用花苗の播種・育苗(パンジー、キンセンカ、葉ボタン、西洋サクラソウなど)
    ポリポットに市販の培養土を入れ、いずれも2~3粒を播種し、発芽したら1本に間引きする。なるべく小苗のうちに予定地へ定植すること。
  • コウギクに倒伏防止用の支柱を設置
    植栽された四隅に太目の支柱を設置し、10cm角のネットを高さ30cmでピンと張る。
  • アカネの種子採取
    果実が黒くなったら採取し、直ちに果肉を洗い流した後、新聞紙の上で数日間乾燥させる。湿らせたミズゴケを軽く絞ったところに塗し、5℃冷蔵保存する。あまり長期間の貯蔵では発芽力がなくなるので、できれば採り播きにしたい。
  • サンショウ、朝倉ザンショウの種子採取
    果皮が真っ赤に色付いたら早めに採集し、種子を落とさないこと。果実は新聞紙の上に広げて乾燥すると、中から黒い種子が飛び出してくるので、果皮は生薬標本に、また種子は5℃冷蔵保存する。
  • キキョウの種子採取
    果実が白く枯れた頃に採取し、新聞紙の上で乾燥した後、手で揉んで種子を取り出す。黒くて重たい種子を選別して、5℃冷蔵保存する。

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